その永さについて問う

物差しをひっくり返し測っても、きっと歩幅は変わらない
その幅でしか歩けないし、歩かないのだ
だのに一足で地図を見もせずに跨いでゆく人はいない
どれ程、小さい地図であろうと跨がずに覗き込む
どこに自分がいるのであろうかと、どこに向かうのであろうかと
その場所がどこであるかと知ることが出来ずとも知ることが出来ても
特に変わることなどないし、変えることなどないというのに
同じ歩幅でしか歩くことなどないというのに

地図の描かれ方も特に問うことはない
見ることだけにしか意味などありはしないのだから
始めから描くことすら必要ないのではないだろうかとも想う
歩き続けながら地図を見取るのも困難だし
ナビの声に従った方が楽でもあるし
そこに地図があるということ、地図に視線を投じること
それだけが存在していれば良いのだ
そして同じ歩幅のまま歩き続けていれば

長さについて語れば語れるのだろうか
いつも触れている大気との距離と夜空に光る星
その間の空間の長さは何によって語られるか
いつかの過去から現在まで、現在からいつかの未来まで
それも長さとして語られるのか
問い掛けたいはずの貴方との距離の遠さも長さなのか
ならば長さは失われたものとして現れた
もう、見出すことが出来ないものとして現れたのだ
物差しを取り出した引き出しを押し込み
窓を開ければ、夜は近かった
2013-09-27 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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