濡れることのない梅雨の雨に打たれて

秋の哀しみには まだ遠い
夏前の、梅雨の時節の晴れ空は
どこか、くすんでいて
憂いに満ちた・・・
そう、樹木で出来た長い回廊に似ている

誰に遇うとも想えない
鬱蒼とした木々が囲み
先まで木々の色に満ちた、長い長い回廊だ

どうして一人きりなのか
それでも、そこを行く人は一人きりに違いないのだ

切り立った崖の険しさを想い
連なる剣山を覆う雪氷を想い
何も生き物のいない足元を踏み
歩くことも忘れた一人きり

いつの間にか、きっと雨も降るだろう
さめざめと、あるいは土砂降りに
そんな雨に濡れる前に
その回廊は一人きり
誰も歩く人なく、どこまでも長いままなのだ
ただ回廊が長いだけのままなのだ
2014-06-17 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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