君の求めた涙を、今から流そう

君は一体、なんだったのだろう
四つに満たない季節
一昔をいくつか重ね
それでも、まだ笑顔を見せるか
少し老けたがはっきりと分かる
好んで梳いた栗色の細く美しい髪
弾けるように動く肢体
控え目に、強く弾力を保ったままの乳房
いつまでも耳奥に残るハスキーな声
楽しげな歌声
ついに見ることがなかった涙

私たちは別れたのだ
プレゼントのライターは壊れた
君の住所は、電話番号は分からない
なのに君は
君は一体、どうして
もう一つの私の生活を築き
私たちの子供さえ抱いている

私の中で別れる直前の反響が止まないのか
反響は静まりゆくのではなく成長するのか
朝の夢に君を抱き寄せ
朝の夢に歩かなかった雨を一つ傘で歩き
目覚めて私は君を失いさえする

少しの二度寝の夢の中で今
私は流せなかった涙を、流そうとしている
2014-06-23 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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