並走する時間

過ぎ去ることがないという
その時間の性質に
たとえば哀しみは苛立つ
試みられる復讐は
全て試みるものの元に留まり
決してどこかへ届くことはないのだ
倍に育った、たとえば哀しみとともに
報いを受けるべき時間の
大いなる佇立を前に
たとえば失われた愛は
失われたまま立ち止まる
そして彼らは、たぶん孤独へと
旅立とうと試行する
もう、これ以上は育つことが出来ないと
復讐の下へと滑り込むこと
その不可能性に絶望して
彼らの旅立ちは試行される
阻害するのは、やはり時間で
過ぎ去ることがないという
その大いなる性質とともに沈黙し
あるいは闇を光らせ
轟きの中に沈潜し
ただ、あることへの復讐を続ける
ただ、あり続けるということ
それに耐えられぬ全てのもの
彼は知ったのだ
残されるだけでないものの在り様を
常に並走し続けるという
残されたものの復讐の手段を
2014-07-10 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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