それは別れに似て

まだ出会っていない二人の夜明けとして
別れを引き受けずに愛し合おうとする者の元で
悪夢の訪れとともに世界は目を覚ます
その甘美さは胸を裂き開いて狂奮の内に幕を開ける
あの大いなる南国のカーニバルに似ている
幾度も繰り返される死の鼓動に酔いしれるまま
昼には月を、夜には太陽を
娼婦には貞淑な踊りを、淑女には淫靡な踊りを
それぞれに与えるカーニバル
女は、ただ踊ることだけを求められ
男は、ただ女を抱くことだけを求められ
響かぬ音楽の一つもない大いなるシンフォニー
死を招き入れるための荘厳さに満ち
生からの解き放ちを祝う冷厳さに満ち
全ての儀式は粛々と進められるのだ
穢れた川で身を清め
しみだらけの白衣をまとい
二人は大いなるカーニバルに身を投じ
大いなるシンフォニーに聴き入るだろう
もし出会うことさえなければ、だが
2014-07-13 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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