川面

怒りに射られた瞳の落とされる
川面の流れは滞留し
浮かぶ汚物は往くあてを失って漂い
どれほど空が澄もうとも映すことなく
川底の海への蠢きは少し山鳴りに似て
遠過ぎる小波の音に疲れ
ただ落とされる瞳におびえ
星の瞬きにすら凍ろうとする
もう川端をゆく人は見ないだろう
醜悪な泡、弾けることのない泡に満ち
拒絶だけで出来た流れぬ川面を
さかけき小波すら捨てた川面を
夜は川面を棄てるだろう
ただ一色の中に紛れ込もうとする川面を
自らの色を託そうとするだけの川面を
かつて川面は流れであった
常に流れる水に替り
流れを見せる常態は
ささやかな世界への抗いであり
薄明りを守り続ける世界への憧憬であり
眩い生への狂気であった
かつて川面は、流れであったのだ
2014-07-15 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補