最後の再開

もう一度、語るために
私は駅舎の脇
そこで鳴ることのない踏切に立つ
陽炎を浴びた景色はカーテンの模様のようで
ただ暑さだけで出来た夏
きっと海は一瞬の光芒
そして永遠の光芒を追い続けている
私たちの過去は海にも消える
そっと香る君の肩の香りに凭れ
私は目眩に似た微睡を行く
遠くを海の匂いが横切り
帆船の航路が岬を抱く
その航路を君の腕として
私は夢現のまま
自らが犯し、課した
その続きを反芻する
旅の途上が素晴らしいように
その終わりが残念なものであるように
私は君に遅れて、それを知り
それでいて敢えて手を伸ばし
届き得なかった終わりを掴む
そして暮れ始めの海に背を向け
その終わりを手に携え
私を失った君に向け私は
もう一度くらいは
語り始めることが出来るだろう
2014-07-25 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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