雨たち

そんなに激しく降ると
想い出が湧き出てくるではないか
裾に跳ね返る水たまりにさえ
置いてきたものは多いものだ
遠い雷鳴ならなおのこと
あれは何の声か?と
哀しく尾を引くのは
なんの想い出なのか?と
一つ一つを数える間もなく
傘を開けば良いのだろうが
雨に打たれて歩く自由を
幸い私は持っている
しめやかさに変ってゆく様も
想い出が湧き出てくるではないか-
冷めてゆく恋と沈潜してゆく愛と
その日常を甘受しゆく私と
不在になって、明確な輪郭だけになる誰かと
彼らを横切った、あの雨たちと
2014-07-28 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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