振り返りを待つもの

背に降りかかる夕陽とともに
夜に向かうはずの空を見上げると
それは、より強く残照を
頑迷にすらとどめようとしている

その頑迷さは、たかだか一分に満たない
最後の時に途絶えるとしても、だ
雨の終わりが、ついに
最後の一滴で迎えられるように
あらゆるゲームの終焉が
最後のホイッスルの響きで迎えられるように
終わりは常に、継続を求める力とは別に
進行するのではなく、唐突に訪れるのだ
向かってくる車が通り過ぎる一瞬は
どれほどの長さを持つだろうか
その通り過ぎは、どれほどの長さだと?
それほどに短い通り過ぎの中で
私たちは互いの何を知り得るだろうか-

夕暮に向けられたのは
きっと知り得る何ものかを探す背中であり
知り得る何もないままに
迎えくる終焉に立ち尽くす背中だ
夕陽は、ついに何ものも照らし出さず
諦めの先にある海、川-
水面の赤い煌めきの中にあって
私たちの振り返りを待っている
2014-07-29 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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