夜、水辺の

水の、静けさに押され
夜は地表を這い進み
闇の冷たさで熱を冷まして
ぼくらの孤独を少し慰め
安らかな海へのしるべとなる
月が細かに裂かれ
揺れる夜の波の中に
冷まされた孤独は憩い
ぼくらを忘れてゆく
生きることの無意味さや
せんない悩み、ささいな苛立ち
ぼくらを放り出した
世界への、やるせなさ
ぼくらが気付かぬように
水の静けさは
そっと夜を押しやって
そういう優しさで
想い出すことを教え
眠りの中でまた
再誕することを促すのだ
2014-07-29 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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