終点に近づく手紙

徐々にかすみ、遠ざかってゆく
想い出の後ろ姿たちには
寂寞を覚えないでもないけれど
湿っぽい気持ちもないではないけれど
想いのほか安堵を覚えるのも本当なのです

鮮やかだったスクリーンの二人は
それでもモノトーンの色調を帯び
やはり少し、輪郭を忘れ始めています

いまでも鮮やかなのは
むしろ私たちのいない秋の山並
冷たい風にはしゃぐクリスマスの街並

星にも届くほど青い空の下で
もう、私たちの後ろ姿は
限りなくおぼつかない儚さで

それは一つの遠ざかり
交点として一つに重なりながら
色をも持たぬ点として
視線を向けられぬ点として
やがては存在を奪われる点として

それは一つの遠ざかり
あれ程に強かった
時経た二人の、後ろ姿
2014-07-29 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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