豊饒の空の下

目的地に着いた渡り鳥のように
ほんの少しで夜を終わらせ
ただ気怠さだけに満ちた一日と
ただ続いていくだけの一日と
- そういえば陽の光を見ないね
幾度も繰り返し仰ぐ空も
飽いたように同じ星だけを浮かべ
暗いのか明るいのか見分けのつかぬ明るさで
ただ空にあるだけのものを並べている
地平線を辿る太陽の端
中天で欠けたままの月
飛行機雲を追い掛け続ける飛行機
雨を降らす、雨を降らさない、雪を-
これらは全て雲にまつわる
虹も雲の仲間だろうか?
オーロラの端で議論が始まる
皆が皆、疲れ切っているのだ
あまりに平和であり過ぎるので
(それは良いことなのか?)
最後の番の子らは孵らず
卵の中で血に塗れていたが
その顔は安らかで
もう産まれることすら
必要としていなかった
群れの端と端とからは
互いに響き合うことのない鳴き声が
あてどなく放たれ
あるだけの空の全てに向かい
地上の空虚さを響かせていた
2014-07-30 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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