外出するのは滑稽な姿見

考える力もなく
右足を通されるズボンの切れ端が
どこに行ったかも分からぬままで
左足を止めていた
行かなくてはならない場所に向かって
放たれる叫び声は
いつも拒絶を放っている
着信音の替りにFAXが届くように
それは非情な残酷さだ
無機質の結晶が育ってゆく残酷さ
そこにあるはずの命の輝きは
きっと西を向いた断崖に叩き付けられた
あの海が戻るときの光だ
全てを捨てようとするから
結局、なにも捨てられないままのように
宙で止まっていた左足は
そのまま止まり続けることは出来ず
右足も抜こうかと思案する間もなく
尻をついた滑稽な姿を
だから買いたくなかったんだと
想い直すだけの姿見が映していた
2014-07-31 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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