それでも、空だった

千切れた哀しみの予感をたずさえ
雲は不規則なグラデーションで空を覆い
いつものように強い風を受けて
くぐもった立ち止まりのなか
立ち去る先を探している
海の一滴が窓を開くとき
深奥の闇は光に満ち
私たちの恐れは封じ込められ
目を閉じることで開ける視界に生きた
悩ましい混乱の中にあって
世界の静けさは更に深まり
そこに孤独は見いだされようか
私たちは一つの希望を持つ
あわただしさを置き去りにして
雲は薄い夜を連れ来るだろうけれど
その夜は海から訪れる光の夜で
ほんとうの眠りは、きっと
眩い優しさに満ちた
その光の中にある
そんな確信に近づくと
雨音とともに眠れない夜は
幾度目かの繰り返しを過ぎて
次の夏を迎える準備を始めるのだ
2014-07-31 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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