雪の内景

ふくらませた、雪の結晶の中に
遠くの海から持ち帰って入れておくのは
置き忘れられていた哀しみのようなもの
いくつかの月が持ち寄って
それぞれに置いて忘れてしまった
水平線の欠片たち
光から遠ざかろうとして怯えていた
ふんわりとした哀しみのようなもの
冷たい雪のなかならば
きっと身を震わせて
雪になってしまおうとしてしまう
哀しみの、ようなもの
誰が拾って来たかも分からない
一つ一つの雪がふくらんで
中に潜ませて入れておく
どれだけの重さに耐えられるか
ほんの少し雪を重ねてくれたなら
そのまま雪と一緒に消えてしまう
夏になって、ふと想い出される
哀しみに、よく似た、違うもの
2014-08-03 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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