独りで歩くだけだから

こんなにも小さい肩を抱いたらば
もっと強くならなくちゃ、とは想うけど
さまようだけの夜は冷た過ぎて
抱いていた肩さえ遠ざかってゆく
数歩離れたところで背を向けて
笑い声が聴こえさえすれば良いのだけれど
振り返ればだれ一人すらいなさそうで
ただ、少しでも良いから一歩前の足音を
わざとらしくも響かせて歩いている夜
誰も逝く人などいないだろうに
誰もが風のように遠ざかってゆく
せめて遠く微かな雨音だけでもと
想い出中を探るけのだけれど
雨にさえ降られたことなどなくて
ただ、こぼれるだけの涙を雨にして
せめてもの冷たさに泣くだけだ
やっと探りあてた少しのアルコールに
身がしびれ、消えてしまえるような幻想に
せめてと浸っていても許してくれるだろうか
記憶にすらない、その小さい手を握りながら
虚しいコトバをもてあそびながら
雨のかわりに降る涙に打たれ独り
忘れられてゆく短い夜をただ歩いても
2014-08-07 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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