少しだけ、私になる

測るべき距離の遠さを
どこまで追えば良いのかを先に
見定めたいと想う弱さが
さらに果てを果てしなくするけれど
そのままでは微かな一歩すら危うくて
いっそ世界が円環で閉じていれば良いのにと
右に、あるいは左に三度だけ
曲がってはみるけれど
みな違う交差点に立ってしまい
ただ同じ海を目指す水たちをうらやみ
川のように在れればとも想うけれど
同じ場所には出ることが出来ない
互いに別の、距離の遠さの中で
果てない無数の曲がり角を過ぎ
一匹の蝶の羽ばたきより微かな奇跡の
気紛れな重なりが一つの交差点を示し
ふと似た横顔が過ぎることもあるだろう
似てない横顔を一つの横顔として
その隣を通り過ぎることもあるだろう
きっと、それで良くて
むしろ、そうでなくてはならなくて
遠さの中にたゆたう優しさと戯れれば
私たちは少しだけ、私になることが出来る
2014-08-08 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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