与えられさえしない<終わり>の中で


救いの熱い涙をいかほどに
もたらしたのなら乾きは止むか
哀しみは、孤独は、立ち去るか
報われることなき祈りの中で
愛の意味を少しだけ
円環の涯に遠ざかる対岸に向かい
叫びとして風に乗せたのなら
蜃気楼のように佇ち
幾人にも見える人影たちは
微かにでも揺れるのか?
不在に似ることすらない非在の救いは
愛に似たものに変わりもし
哀しみにも、孤独にも似てはいるけれど
人は誰も求めるものなど手にはしない
しめやかに乾いた雨が降り
求めるもの、そのものの非在の中で
幾つもの狂気を抱くように人々を
打ちすえ続けているだけなのだ
そしてやはり恋人は-
波打際にあって、水平線が
円環をすら捨てたことまでをも忘れ
色を失ったままの海空に瞳を与えている
かつて慈愛に満ちていた手は震え疲れ、もう熱を
温かさを得ることなく、全ての絶対的な-
冷たさの中に、埋もれてゆくだろう
非在の救いの中でだけ、私たちは
愛し合いに似た戯れ・・・
哀しみや孤独に似た戯れで
愛したに違いないと
優しい狂気に包まれて
かつては<信じた>のだった
2014-08-09 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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