なおも、許されぬのか

由なきことと知りつつも、なお
それでも問うて良いだろうか
なぜに生まれ出でたかを
相食むしか保ちえない生を
こうして与えられた、その理由を
たくましき人らの
うらやましきことよ
うらめしきことよ
古の賢者よ、答えたまえ
輪廻の輪にて誤魔化すのではなく
由なきままの たまさかに
生まれ出でた、その理由を
神よ、答えたまえ
それをも愛と誤魔化すのではなく
由なきままの たまさかに
生まれ出でた、その理由を
かくも愚昧にうろたえ
苦しみ悶えるだけの者をば
美しくあるはずの現世に下された理由を
無駄に穢そうとは想わぬ者こそが
最も求めるであろう、その理由を
そは試練などではなかろう
ただ徒に過ぐだけのために
死に伏すまでの短き時を
徒に待つだけのために
由なきことと知りつつも、なお
それでも問わずにいられない
愚かさにうろたえ、苦しみ悶え続ける者に
与える答えなどないとは知りつつも
せめて美しい微かな一音のように
美しく響くだけで消えてゆく
それさえ許されなかった、その身を引きずり
由なきことではあるけれど、それでもなおも
せめて問うだけは許してもらえないだろうか
2014-08-09 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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