横顔だけで、寂しさは

ついに振り返りに捨てられた寂しさは
街を放浪し、持主となるものを求め
横顔だけの少女の傍らを通り過ぎる
語り過ぎた全てと、ただ一つにも
決して至ることのないものたちなのだ寂しさは
それらの地平に、あるいは水平線に引き裂かれた・・・
(そう言うのは容易すぎるだろう
 ただ求められなかっただけなのだ)
一台の車の爆音で消えてしまう影と
再びまみえる少女の反対側の横顔に
始めての邂逅と別れを告げる
鳥に空を与えたのは哀しみであったが
寂しさの与えたものは横顔であった
いつでも触れられるはずの頬
少し寄せれば重ねられるはずの唇
触れられないのだ-それらは横顔でしかない
いつかの曲が、忘れ始めた曲が
その始まりを失って響き始める
曲がり角を持たない街が存在を失い
通り過ぎられる一瞬だけに生きるように
寂しさは振り返りに捨てられて
いつかの少女の横顔だけに立ち
長い髪が風に舞うのを、ただ待ち続けている
2014-08-10 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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