哀しまない、君ではなく

君が哀しまないので
ぼくの涙は涸れてしまう
笑ってしまうほど簡単な
それは関数なのだ
ノートの上隅にさえ
収まってしまう

ぼくの涙は簡単に涸れる
喪われゆく哀しみの
替わりに見上げるのは雲の空
雨にも、雪にも
見捨てられた、雲の空
はるか南洋から訪れて
ただ過ぎってゆくだけの

そして、ぼくは涸れてゆく
腕は触れれば折れ
足は歩くこともままならない
ぼくは涸れてゆく
あの海辺で、砂木のように

せめてもなのは哀しみが
残ることなく消えること
残らない記憶として
哀しみが過ぎるだけであること
地図にもしるされることのない
ある海辺で、たち涸れる
ただ、それだけであること
2014-08-11 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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