それは、沈黙

波の静けさが季節に折り重なると
秋はやってきて
そのまま冬が訪れる
湖畔には、立ち枯れた木に
茶けた一枚の葉が残ったままで
それ以外の木も、葉も見ない
湖の起原を問うた君の立つ場所を探し
さざ波に一冊の本を与えた
自然石が想い出せず
代わりに人口ブロックを積み
-それは墓標であるが
 誰の死も悼まないのである
にぎやかにキャンプをする家族を過ぎ
湖に注ぎ込む小川の橋に立つと
水の流れは厳しく
峻険な山奥を知った
春も夏も過ごさないまま
薄い秋だけをさしはさんで
冬にだけ住まうものたちと
雪のない季節について語り
流氷の布石で座り直し
ただ、沈黙を守った
流星が空を渡ることはなく
冬以外の空も同じなのかと
疑問を抱いて、なおも皆に
守り続けられる、沈黙を
2014-08-14 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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