北の点と、天


草原の、あらゆる葉先が北を目指しているが
それもまた一本の草の
ただ一葉から始まったことなのだ
そのように考えなくては
やるせなさ過ぎることも多いものである
海は北に向かって波を送る
南国のほがらかさを聞き分け、丁寧にそれを避け
アルコールに染まらねば越えられぬツンドラの
樹氷の、雪原の、一つの極としての北-
それらは私の希いのカケラでもあるのだ
もはや誰も立ち入れないものとしての極北
冒険家にもテクノロジーにも冒されず
屈することがないものとしての極北
そこで樹氷は静かに死んだまま生まれ
産まれたまま死んでいるだろう
もはや私は、一つの樹氷になれるのだ
最も近い港とて氷の涯でしか出会うことはなく
許されるのは、極北点の正確な上空をとらまえる
一つの見えざるものとしての星だけである
祈られることを拒絶し、ただ見えざるままに
極北点を正確にとらまえ続ける星だけである
神の傲慢さえも粉と砕く、極北天の星である
しかし、またそれは・・・
微かな風に葉先を向けた
一葉の葉の意志により到られる
極北天の星なのである
2014-08-14 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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