それは

もっとドライで透明であるべきだったのです、それは

砂漠のようであってはなりませんが
それは渇して雨すらを乞う、あの喉のドライさです
それは続く日照りに身も乾き、海を渇望するドライさです

温かな陽光のようであってはなりませんが
それは光にさえ微妙な屈折を与えてしまう、ガラスの透明さです
それはあることとないこととの間にすまう、不明物の透明さです

ただの対象物にさえ自由に潜り込んでしまう奔放さなのです
哀しみも喪失も、ただの対象物でしかなく-
自由に潜り込み、すり抜けて、なおも潜り込める不縛の
対象のないままに哀しみ、喪失をも出来る創造なのです

むしろ哀しみも喪失も、創造の対象なのです
苦しむことすらも自由に創造し、破壊し
あらゆる哀歓を透いて通り抜け
ただ独りであることをだけ見つめ続けていた-

結局は、もっと、もっと
もっとドライで透明であるべきだったのです、それは
2014-08-15 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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