夏に訪れる春の

春の匂いが想い出せないまま
桜の花びらの散るさまを想い
青い空を見上げ横たわる
もう春の空は遠くへ去ってしまい
梅雨をまたいで夏が近い
空に与えられた季節の色があるのだ
もう、この空の春は想い出せもしない
春は春で愛していたというのに-
それは再来を知っているからだろうか
また春と出会えると信じているからだろうか
もう二度と訪れないかもしれない春を
どうして信じることが出来たのだろうか-
夏の空に立ち上る入道雲が
夏の私にとっての桜である
遠雷の音、降る雨、それらは花びらだ
金属の匂いと味のする雨を
もう忘れずにいたいと夏の雨の中
想い出せない春と再会しながら
花びらの、触れたかも分からぬ重さを
静かに想い出しながら
ただ濡れそぼって歩いている
2014-08-16 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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