一つの極へと

後退する海岸線を、それでも追い
哀しみの海よりはと求める先を-と
知らないままに一つだけの岬に出る
いっそ凍りついた世界を
むしろ凍りついた心を与えたまえ
岬の突端で荒れ狂う海の訪れは
むしろ優しい抗いに似て
この身を投じても抱きしめてくれそうだ
しかし私の望むのは、むしろ冷たさ
砕けてなおも凍りつく冷たさ
涯にあって、なおも星の持つ温度さえ奪い去り
愛の不毛ささえ、なおも足りぬ酷寒を
寒さとしてではなく冷たさとしての-
海岸線の冷淡で
ひたすらな後退のように
愛は凍りついた氷像として-
一つのオブジェとして飾られる
嗚呼、今や岬は厚い雲で覆われ
あらゆる影を消し去られる
光の無関心の内である
そこには確かに、一つの冷たさの極がある
2014-08-16 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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