街の生まれるところ

深いビルとビルとの合間で寂寥は
飽くことなく生み出され続けている
街の隙間に染みのようにあるのではない
むしろ逆で、寂寥の隙間に街がある
実際、街と街とはそうして結び付いてゆく
街の発展が西側に多く伸びるのは
寂寥の象徴としての街の意志なのだ
歌曲「東京砂漠」の中において
触れられる街、東京-都会には実体がない
だから私たちは東京を砂漠であると謳う
謳う中で確認するのだ
歌を通じて想い知らされるのだ
古い歌曲を流し続ける酒場がある
無口なまま好き好きの酒を飲み続ける人がいる
黙って深夜まで包丁を振るう料理人がいる
誰もいないオフィスの中で仕事を続ける人がいる
音を抑えた機械に向かい合い続ける人がいる
そして誰もいない街路を徒歩で還る人-
影のない時間、仮の影を背負う時間に
その人が見る空は哭いているだろう
誰とも知れぬ<あなた>すら人は
求めてしまうだろう
私はと言えば書き留め忘れた
無意味なワンフレーズを想い出せもせず
下らぬ一抹の寂寥感にすら耐えられず
ただオロオロとするばかりでいる
そう言えば<あなた>は、また<私>でもあった

参考)東京砂漠
作詞:吉田旺|作曲:内山田洋|唄:内山田洋とクールファイブ
歌詞URL:http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=31885
2014-08-17 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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