空は喪失を巡り

君を追いかける君の喪失だけが
ほんの少しであっても真実を見せ
その残酷さの中でだけ
君は少しの呼吸を許されている
だから私たちは君の喪失となろうとするのだ
再度、取り戻され、再度
喪失される永遠の喪失へと
私たちは君を巡って回帰してゆく
世界は、そうして君を巡っている
-君は私であり、私たちは君だ-
不毛で過剰な哀しみは
どんなにか滑稽な劇に仕上がるだろうか
(一方で君は、喪失から遠ざかり過ぎた)
取り残された影の君"たち"
夕暮は、そして冷めた夜は
誰を覆い抱きしめようかと思案する
微かなキスだけで干乾びてしまう
脆弱な愛にだけ生きる君か
むしろ神に伏す敬虔さで
大地へのキスを強いる影か
悪魔の輝きを以って彼らは思案する
昏い光が開き、その瞬きは星が引き受ける
思案から遠い丘からは月が昇り
ことばのない夜空を探して横切る
それは水平線も地平線もない夜空だ
喪われるのは、いつでも喪失だけであり
月の横切る空
消える星の光に満ちた空
君が見るだけでのみ広がる空
2014-08-17 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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