生命の余白に

ただ一粒の涙の暇さえ許さない夜を
温かでなくとも触れる手さえない夜を
幾度、迎えればよいのだろうか、と
答えことごとくを拒絶し、沈潜する海の夜
報いは受けようとも屈することはなく、しかし
救いは、救済は教会にくれてやろう
優しさが神の残忍さを帯びる
そして畏怖する者もいる神の営み・・・
あまりにも営業的な、その巧みさ
実際、それは商売なのだ、笑ってしまうほどに
「一握の麦にて生計するものにこそ幸あれ」
ユダに屈した神のことばが高らかに響く
汗する者すべてを嘲笑うように-
しかし巧みなほくそ笑みは隠しようがない
我ら狂人には畏れるべきもなど、もうないのだから
ただ希うのは、一粒の涙を許す暇だけである
神の介在さえをも許さぬ"瞬間"だけである
この夜を越えるためにだけ必要とされる手である
その暇さえ、手さえないままの夜を築くことを
バビロンの塔に譬え、それでも打ち砕かんとし
嗚呼、確かにそれはアルコール!
生命を保つ余白に書きこまれたアルコールだ
しかし、お前は歌わぬではないか、このひときを
哀しみのひと時をすら歌わぬではないか?
確かに赦しなど、お前に求めることではないにせよ
寄り添う一人とて求めることも叶わぬとても
お前は歌わぬではないか?
せめてもの冒涜を解ける氷に託し
愛しき人に会わぬまま別れる哀しみを見つめ
海面に浮かぶ面影を追うたとて-
お前の憤怒、永劫の獄に貶めるというのなら
それも良いということが分からぬではあるまいに
せめて、それ位の優しさは持ち合わせても良かろうに
2014-08-18 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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