幼い日々


明るい眠りの内に見る夢では
浅い川瀬が走っている
川岸には温かな輪郭が浮かび
見えない微笑が見守っている
乗り手なく自転車が通り過ぎる堤防と
遠く霞んだビル群と、そして-
そこに私はいないけれど
私の不在は愛されているだろう
定まらぬままの視点が揺らいでいる
光源の揺らめきに沿って
より明るい方向に沿って
幼い堰堤は川の流れと戯れている
川の流れは偽りの涙だった
遠くへと旅立ってゆく泣声の
私たちは夢の中で成長し
やがて大人になった
嫌な大人に?
それとも好ましい大人に?
答えのない夢は、ゆっくりと閉じ
私たちは光の中に目覚める
明るい中、頬に涙の筋を残し
そして冷たい水を掬い
口に含んでは不味さに驚くのだった
やおら両の手で洗った顔を
鏡に見た苦笑いはそのままに
さてドアを開け、知らない場所
小さな公園を探して独り
乗らないままのブランコを揺らそう
想い出せない夢の明かりを想い
乗ることもないままに
ブランコを揺らすのだ
2014-08-18 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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