立ち止まり

哀歓も喜怒も消えてゆく街の街角を
いくつか経巡ったならば
ぼくの心も消えてゆくだろうか
影の重なりの中に居場所を見つけ
そこに横たわる、いくつもの距離を
自由に行き来できるだろうか
どの距離に立とうかと思案することもなく
温もりの距離、忘却の距離、喪失の距離-
いくつもの距離を自由に・・・
ぼくの心は影に映り住むだろうか?
体を捨て、ことばを捨てて
ただ影としてだけ透き通った仕方で
在ることが出来るだろうか?
唐突に訪れる夜をまたいで
そっと独りささやくだけで眠りに就き
朝の光を待つ、あの長い夢の中に立ち
取り戻された心を少しは抱え、また
心が消えてゆくのを見つめ、ぼくは立ち止まる
少し気取って哀しみのない胸を
哀しみのない心を、しばし置き
やがて訪れる永訣の
喪失のときに耐えるため
半透明の哀しみと心とを
透き通ったものに出来るように
ぼくは、立ち止まってみる
2014-08-19 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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