虚無と慟哭

もう十分だ、と君の虚無が慟哭を叫んでいる
届きはしない声、叫びで
しかし遠くはなく、昔でも未来でもない
空間でもなければ時間でもない遠くだ
安易に譬えれば、それは無関心だろうか-
虚無が慟哭し、叫ぶとは、と禿頭の坊主が笑う
もう誰もいないのだ、君を取り囲んでいるだろう
あらゆる<周囲>には、もう誰もいない
だから存分に慟哭を叫ぶがよい
私もまた、君と同じく慟哭を叫びはしないが
歌われない歌の調べのなかに
入り込むことは良しとはしない
それならば、むしろ懐かしい抒情のなかに
もう涸れ切っているだけの抒情のなかで
誰にも知られぬ抒情のなかを
もう<巡り>は絶えたのだそうだ
反復に似せた、反復ではない反復へと
彼は喪われた終わりの替りを務めていたね
しかし今はもう、それも絶えたのだそうだ
むしろ君の虚無の慟哭だ、叫びだ
私を集中させない、君の虚無が叫ぶ慟哭だ
ひたすらに拒絶し続けようとする、君の-
2014-08-21 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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