夏の夜

夜の空、星の空、月の空
三つともを並べて私は君に語る
「夜は海に帰そう」と
<星は砂浜に?
「月は、もう砕けたに違いないよ」
三つともを眺め君が私に語る
「空は?」と
<夜も星も、月すらも必要ない?
「空は私と貴方の間に拡がる-」
私たちはクスリと笑う
もう一つの夕暮の後
空に夜を描いた
星たちと月とを並べ描いた
蚊取り線香の煙が雲になった
優しい雲だった
もう私たちが語ることはなく
昼の想い出を空の隅に浮かべ
互いの知らない空を見つけ
ただ黙って指す
絡むだけで良かった指先
ひんやりとした細い指-
二人ともに置いてゆく夏の夜
二人ともに留まり続ける夏の夜
指先同士の距離分だけ
拡がる夏の夜
2014-08-23 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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