夏雲

海に落ちた雲が泳ぎ損ねたままだ
水平線の少しこちら側
回り込む岬がかすんでいる向こう側
それも波に千切られる、わずかな間だけど
どうして海に落ちたかな?
海の青さの方が良かったかな?
ここからでは空の果てしなさも
海の深さも、何も見えはしないから
雲のところも遠いから
なにも分かりはしないけれど-
水浴する海水の懐かしい味は知っている
夏の恋の儚さも
千切れて消えた雲のように、それは
きっと何がよかったかなんてなくて
ただ、そういう季節だったんだ、と
少しは微かな面影も想いうかべ
そういうものだったのだ、と納得する
2014-08-24 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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