夜の距離


泪を拾って下さい
零れることを忘れた泪を
もう遠い昔を忘れた泪を
割れた世界に沁み込んでゆき
私を置いて行ってしまうから
夜は少し嫌いです
泪を忘れてしまうから
あの人のことも忘れてしまうから
私から遠ざかるものばかりだから
夜は少し嫌いです
涸れた泪を想い出すから
流しても意味がないと
涸れ果てた泪を想い出すから
泣かないで下さい
独りが寂しいとは
それは本当に独りだからですか
誰からも遠い、独りだからですか-
独りは温かさにも似て
あらゆる世界から遠ざかれます
むしろ寂しいのは
近くにあって、手を伸ばせば、と
そう想わせる距離です
今日は、ほんのりと蒼い夜
世界の半分が静かに寝ようと
ほんのりと蒼く染まった
泪の涸れた夜の世界です
手を伸ばせば届くだろう、と
そう想わせる距離にある夜です
2014-08-24 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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