夏景色

近づくほどに遠くなる
海の味、波の色、雲の景色、風のにおい
名も知らぬお前に知らぬとも言わぬ
知る人を知っているとも言わぬ
近づくほどに遠くなる
夏に萎びた冬、冬を送った秋
秋の昔は知らないけれど
雨が降っていた
一羽の白い鳥が飛ぶ空に
靄のように雨が降っていた
私たちは談笑し
木洩れ日を愛しく想っただろう
遠くなる、遠くなる-
近づくのは夕暮だとは言わないが
それを夜だとも言わないが
遠くなる、遠くなる-
昨日、溺れ、死んだ子は
今日には、もう見つかったろうか
読み残された漫画本は
誰にも省みられることなく
とっくに捨てられていたそうだ
遠い、遠いところに
近づけば遠くなる
海の、波の、雲、風・・・君の足音
2014-08-26 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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