環礁の巡り

陽炎の距離で愛を告げて
紅く染まった汀を地図に描き
ぼくは旅に出よう
まだ君の見知らぬ街、未開の地
そしてコンパスのない海を巡り
新たな岩礁に座礁し
環礁の巡りのなかに閉じこもろう
哀しむよりは悲惨な冒険
哀しむ以上に哀しく悲惨な冒険だ
そして、ぼくは知悉する
環礁の巡りの、あらゆることを
ぼくは知悉することで棄てる
放棄するのだ、哀しみも諦めも
虚無すら追いつかない速さで
ぼくは知悉した環礁さえ棄てるだろう
美しさを語り合う人とてないことに
気づく前、ぼくは環礁の巡りを棄てる
海没する環礁に、ついに夕陽は照らない
新たな冒険だけが用意され
やがて、ぼくも息絶える
環礁に訪れる最初の夕暮のなか
ぼくも息絶えるのだ
海没してゆく巡る環礁のなかで
少しは君のくちびるを想い出しながら
横顔を書いたボロボロの地図を片手に
どこかで微笑んでいる君-
2014-08-26 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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