名前のない星

涙になれる一粒はうらやましいやねぇ
もしやしたら彼女の頬を伝ってさ
哀しみの少しだけでも抱いて去れるもの
雨になれる一粒はうらやましいやねぇ
もしやしたら彼女の上に降ってさ
傘を差すのを促してさ
孤独の少しでも癒してあげられるもの
そうしてさ、自分の哀しみも孤独だって
彼女のと同じように少しは減らすのさ
そう考えると、うらやましくもないかもな
哀しみも孤独もなくなっちまったらさ
きっと一緒だった気持ちもなくなっちまう
大袈裟に愛してるとは言わなくてもな
好きという気持ちなんて、そんなもんだろう
哀しいし孤独に感じたりしてさ
それでも手に入らないから良いんだけどね
そんなのは、きっと独占欲だろうよ
単純で安っぽいヒーリングみたいなもんだ
それなら、いっそ、あの星みたいにさ
哀しいとも孤独だとも寂しいだとも
言わず、問われもせず
消えそうな光度でキラッと消えた方が
いくぶんでもマシってもんだ
名前も忘れちまった星みたいに、さ
2014-08-27 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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