交点で涙する

死に絶えた風ならば消えた丘の頂点に
(そんな場所はないが)
刻印された墓標としての
街/街でないもの/更に街-
歩みを棄てた午後だけが訪れる木陰から
輪郭だけの山を通り抜けた視界には海
波の立たない海面を反映するだけの光である海
漂着物の示す海岸線は陸遠くに後退/退廃し
だれもが通る幾筋もに引かれた湾岸線が
真っ直ぐに伸びて歪曲を訪れると海である
廃棄され尽くしたはずの時計すらが時を刻む海である
もう誰も見ることのない-
訪れても、なお見ることのない、海である
「ああ海風だなぁ-
 こんなそよ風にも混じっているねぇ・・・」
(お前の鼻の記憶は消しておいてやろう・・・
 海風など二度と吹くもんか!)
別れようとする恋人たち/別れ損ねた恋人たち
二つの種類の恋人たちだけが午後を過ごし
手渡される/手向けられるのは、ああ木陰
私は別の陰を探して公園にでも行こう
都会のただ中で忘れられた一坪もない公園
(それは、ただの更地/空き地らしい)
その公園の頂点になら丘が潜んでいるから
私は死に絶えた風に涙することが出来るだろう
無風を生きる、高度のない丘の上に立ち
2014-08-27 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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