不同一性/愛

「世界なんて終わりにしてくれるなら
 なんと喜ばしいことかいなぁ」
呟き続ける古老が風に見捨てられたままの丘の上
君の不在する足跡だけを踏み歩いて
その自由さのなかでだけ息をした/出来た
空と山との区分けであることを止めた稜線が
所詮は限りある遠さを嘆く時間は
それでも飲み込もうとする歴史への逆行か
過ごされれなかった時間のなかでだけ
出会い、語り合う二人は幻想の一人で
波の終わる時間については沈黙している
すべての不同一性/愛の象徴としての繰り返しの波と
私と君との間を繰り返す距離、時間-
その不毛を生きることが老いを招いた
忘却以前の記憶に依る歴史を埋設して固め
その上に敷設された線路だけが棄却されて走る汽車はなく
始発駅/最終駅だけが待つ蛍の舞いで消える季節
確かさのなかにはない愛を抱く雪のように吐息が漏れ
立ち止まる空に、風はない
2014-08-28 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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