廃棄

結局は自分とだけ出遭う記憶を抱え
「自分となんて会えるわけはないじゃないの」
と、角を曲がってきた君が笑うのを待っていた
幾度、送っても空の焼け方が同じでしかない夕暮のなか
それでも別れることで愛するのだとしか想いつかず
まず、ぼくは、ぼくの記憶を辿りながら君/ぼくを探す
出遭ってもいない君/ぼくを探すのだ-
そして溺れゆくのは記憶の汀線のなかでだけ、
陽に照らされる君の声を追う、もう一人の君/ぼくだ
遠ざかる別れが、別れの困難さを物語りながら
笑い声が木霊するような波打際には空のビン-
うちにこだまするのは、ぼくの拙い愛/哀歌か
♪薄紙一枚の隔てだけで追えぬ面影を
 それでも追い続けるというのか♪
(違うだろ・・・更に隔てすることを探している)
「ほんとうに、そうなのかしら?」
曖昧な記憶のなかで溶け、一つになってゆく君/ぼくが
なんとも意地の悪い問いを投げ掛けてくる
「そうでなくてもオダブツするまでの暫しのことだよ」
精一杯に気取って、ぼくは君/ぼくに答えたのさ
2014-08-28 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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