瞬間/海峡

海が二つあれば海峡は静かだ
鏡となって静かだ
二つともども海が荒れても
海峡は静かに、二つの海に面している
どんな憂いも迷いもなく
海が三つに、あるいはなっても
海峡は静かに陸を目指しているだろう
雨粒が地に、葉に、あるいは傘に
人の肩に、花に、様々なものに触れ
いくつかになる
その瞬間こそが海峡だ
存在しない無音である瞬間が、海峡だ
遥かな海原も夢見ない
黙って陸を目指している
それは荒野か、沃野か
そんなことすら、どうでも良いのだ
二つ海に挟まれて、ただ海峡は
静かに陸を目指している
届かない陸を、届こうともせず
ただ海峡であり続けるまま
静かに、うんと静かに陸を目指している
2014-08-28 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補