川面の煌めきのなかにすら

どれだけの分割が続くと言えるのか
奪われることは与えられることだと聞いた
<分割=奪われ>としての私
を波頭に置き去りにした私と-
声を喪った文字が、文字を響き
一つの雲が切り裂かれて別れゆく
「詮無い詮無い、哀しい哀しい・・・」
幼子のように私の心が訴えるけれど
それさえ分かれ別れてゆくのだ
私のなかにだけ流れる川面の
一つの瞬間、その煌めきの間にすら
もし、裂けるだけのために喉があり
私の叫びが喉を裂くのなら、と
想うときがないではないが-
完全なる忘却を許さない怪しい記憶
さざ波に揺れる光のなかに見えない面影
それらも分割/奪われしものたちだ
 知らない私が、知らない君を愛し
 知らない日々を過ごし
 知らないままに別れたそうだよ
まだ足りないのだ分割/奪われ、が
ナイフをあてて引けば切れる薄皮を
少しづつはぎ取ってゆくように
<私>は永遠の分割/奪われのなかにいる
いくつもの、さらに増える、いくつもの永遠の-
与えたい/与えられる<私>など
「結局は、どこにもないじゃないか・・・」
呟いて吐きだす煙は粒子に分かれて消える
2014-08-28 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補