古~い、お話

それは禁断によって開かれてしまう可能性だ
その残酷さが切り裂く大地/大空だ
別離によって愛が始まるように
禁断は可能性を開いてしまう
(あるいは禁忌、禁止、拒絶など)
悲劇は大真面目に演じられれば演じられるほど
滑稽さを増してしまうのだ(それこそが悲劇性だ)
可能性は、その不可能性に宿るし
川と海との関係とにも似ている
愛してはならない人を愛することに似ている
古来からの<定型>に過ぎないのだ、それは
だから、すべての川を涸渇させよ
孤独をあいするのならば
海に、仮の海としての湖沼に注ぎ込む前に
川は涸渇し途絶しなくてはならぬ
救い/希望の前に絶望が与えられるように
むしろ私たちは希望ではなく絶望を生きる者だ
だから哀しみは決して手放されず
ただ川面を流れてゆくだけの葉の一枚にも哀しくなり
その哀しみに生きてしまうような者なのだ
だから、いかに古くからの<定型>とはいえ
もう、いい加減によいではないか-
打ち寄せる波に乗り寄せる哀しみは哀しみで
ただ哀しみとして哀しむがよい
空を独りゆく雲の寂しさは寂しさで
ただ寂しさとして寂しむがよい
<その契機>に狂おしめられるのは、もう沢山だ
「いざや、サラバ」と告げる一人もなくて
ただ独り、ひっそりと心の裡で呟くだけで良いのだ
抱えよ・・・抱えよ!!
出遭いの禁断に誘惑されることなく
すべての別離を、それでも哀しむのなら、ただ独り
そっと「サヨウナラ」と胸の裡で呟くがよい
2014-08-29 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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