木陰のアゲハ蝶

(あの羽ばたきは血液、体液かな?
 を冷ますものだったっけかな・・)
庭の木陰のアゲハ蝶が
飛ばない羽ばたきを繰り返すのを見ながら
どうにも想い出しあぐねていた(意味を-)
エアコンを止めて風を待っていたが
大きく開かれた窓からは
さやとさえ風の入る気配はなく
寂しさは小さな木陰の重なりから来るようだった
(そういえば、ここ数年来、
 クロアゲハを見ていないな・・・)
アゲハ蝶とクロアゲハは生息域が違うのか
それとも縄張りの重なりをしないのか
どちらにしても、あの人と私のようなものか
(縄張りを主張なんてしないけれど)
哀しみは<異種/異物>からもたらされた
遺棄されるものとして私は愛するけれど
それ自体は哀しみではない
もっと違う-
たとえば波に置いてゆかれる風が吹き止んだ時
限りなく薄い記憶域にも見つからない面影の置き場
時/場に置き換えてみれば、そんなものだろうか
時計に気づいて後、見返すと
もうアゲハ蝶はおらず、木陰だけが残され
ただ暑いだけの夏が窓の外には広がっている
2014-08-30 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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