いっそ狂気のキスをして

それでも血が流れることなく
裂けたままの傷を愛した

決して傷痕に還元されることなく
触れる者を裂かずにはいられぬ傷には
どんなに透き通った光より
存在の希薄な狂気のキスをして
永遠に流れ続ける血を与え
決して再誕しない
滅びの哀しみに変えるのだ

希望よりも絶望に近い暁を
星が幾度も流れ駆けるように私たちは
孤独になれない早さで別れ続け
増え続ける傷に埋もれゆくのだ
2014-08-31 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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