街道をゆけば

街道に涸れる川が流れると
千年の涙を湛えた百年の瞳が燃え
帰る巣を喪ったカラスの鳴声で
一つの街が建造される
暮れる前に灯るいくつかの街灯で
街には乾きが与えられ
素通る人々の孤独は癒えたまま
雨雲は遥かな山向こう逃げ
君の面影は昏い波打際に
想い出されることを拒否し始めている
波音が街道を導こうとしても
川の流れは一向に乗り気にならない
渋滞の解消されないジャンクションには
夢のなかで泣き尽くし
際限なく忘却を繰り返しながら
何日も眠っている君がいて
乗り捨てた車を想い出そうとしている
星を流そうとして開けられる車窓は
ボンヤリとした数年、数十年を過ごし
流星群は見逃されながら終った
すべてを疲れのせいにして
街道を棄てた川だけが川面を持ち
それら、いくつもの光景を通って
静かな遡行を繰り返している
2014-09-01 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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