瞳として

果てるのなら愛のない吹き溜まり
情念としてだけ語られる愛や
感情としてだけ交わされる愛や
いくつもの愛を涸れた愛に満ちる街だったとして
その涯の外に出ることが出来ないとして
なにものにも捨てられた
なにものをもが捨てられる重力場としての吹き溜まり
果てるなら、ことばは死んだままだし
語られ、伝えられることのないことばくらいは幾つかが残りもし
街のなかにあって街ではない(街のなかにあるから街でない)
いくつあっても過剰でしかない愛と、ことばと、街と
それらが涸れて、なお訪うことのない
すえた臭いだけは、あるいは運ばれてくる吹き溜まりから
無限に小さい空だけを既に果て終わって
なお果ててゆく瞳として
遠い人からも近い人からもすれ違う距離、逆行する時間は遡行を遺棄する
細切れに交じり合い意味のないものとなった哀しみとして
あるいは微かな闇を光でない光である瞳として果てにだけ、向かう
知らない季節にだけ愛される無限に小さい空をすら、もう
決して見届けることはなく-
2014-09-02 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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