拒絶する小池

しめやかに雨が降った
数日前に農薬が散布された木が濡れ
葉が濡れ、いくつもの雨粒が垂れ
伸びた枝の葉の先にある小池にも落ち
それはきれいな円を作る波となっただろう
小池に住んでいた幾匹もの小魚や
小エビたちは死に絶えて浅い底に沈み
誰も振り返る人がいないまま
しめやかに雨は降り止んだろう
やるせなさを抱えてしまった朝には
そうして浅い底で死に絶える
小魚や小エビたちのように死に絶えている
いくつかの希望は絶望でしかないという
言い慣わされた通りでしかないままに
朝の死に絶えた横に並び死に絶える
水面は何千年も変わらぬように同じままで
訪える誰をも拒絶し続けるだろう
やさしい拒絶を愛する者たちの魂をまもり
ただ独り見守るものとして拒絶し続ける
いくつかの季節をまたいで、幾度も
幾度目もの雨も、しめやかに降り
やはり木が濡れ、葉が濡れ、し
水面には、もう、波もない
2014-09-02 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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