忘れるように雨は降る

忘れるように雨は降る
三角屋根の頂点が並ぶだけの街並に
薄曇りの蒼い夕空は地平近くに広げられ
忘れるように降る雨を忘れ
濡れそぼる袖の哀しみを絞り落とした
君が凍らせようとした季節は
ついに凍ることなく、次に控えているらしい
届かないことを祈られている手紙は、そして
届いた途端に棄てられる届き方で読まれる
雨が降ることを忘れて風が手紙のなかで吹き
吹く風のなかで手紙に忘れるように雨が降り
にじんだ文字の分だけことばが届いた
胸に手を当てれば早くも別れた君の面影
早過ぎる雨が忘れるように降り
シャツの胸を握り締めながら
絞られた雨に濡れる手で
忘れるための季節を歩いている
2014-09-03 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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